NISHIZIMA
MIHOKO

視覚障害者陸上

西島美保子
にしじま・みほこ
県立盲学校卒。JBMA所属。両目の視力0.02の弱視。44歳の時にマラソンを始めた。

2013年に日本ブラインドマラソン協会の強化指定選手に選ばれ、パラリンピック・リオデジャネイロ大会に出場。自己ベストは3時間11分33秒。64歳

ブラインドマラソン界のパイオニアは、64歳になった今も衰えを知らない。「もっと走りたい」思いを突き動かすのは、2016年のパラリンピック・リオデジャネイロ大会での苦い経験だ。

初めてパラに出場したリオ。快調な走りを続けていたが、30キロを過ぎたあたりで記憶がなくなった。目を覚ましたのは医務室のベッドの上。脱水症状で途中棄権していた。
 「リオで無事にゴールしていたら東京は目指していなかったかもしれない。パラでの悔しさはパラで晴らす」

帰国後、すぐに練習を再開。福井市の九頭竜川沿いで走り込みを重ね、日本ブラインドマラソン協会(JBMA)の強化指定選手が集う合宿で、20代の選手と同じメニューをこなす。

「年齢は言い訳にしたくない。
後ろ向きな気持ちになったら、
おしまいですから」

2019年8月の北海道マラソンで東京パラ出場の推薦内定を獲得。後は正式内定の知らせを待つのみだ。「東京ではゴールテープを切りたい。みんなにゴールシーンを見てほしい」。リオでの忘れ物を、東京に取りに行く。

文・高村友基
写真・東村淳悟 ほか